でんしけん

第5話 棋道部

今日はみくの部活についていった。 名前は棋道部というらしいが、実情は・・・と聞いている。 果たしてどんなところなのやら。校舎最上階の一番スミ。妙に奥まったところにその部室は存在した。 みくに続いて入室すると、すぐ右手の壁に巨大な碁盤が。 本来…

第4話 不正複製防止機能

ADSLも無事開通し、知らない友人から変なゲームをもらう日々が続く。いつのまにか俺→みく→棋道部 という流れが確立され、俺はさまざまなブツを横流しするようになっていた。そしてもちろん、流れは一方通行ではない。世の中はギブアンドテイクなのだ。 みく→…

第3話 我下戴美少女遊戯

Airをプレイし終わって1週間。夏休みが終わった。 昼間は高校。 夜は、ネット。 俺の日常が再開した。 いつもの会員制サイトで、ちょっと変わった掲示板を見る。 「・・・・・」 今まで見向きもしなかったあるジャンルの投稿。 ここ1週間ほど、妙に気になっ…

第2話 そら

その3日後、みくは再び我が家にいた。 我が家のPCは居間に一台のみ。 家族の目を盗んでプレイしたため完全に昼夜逆転した3日間。 プレイし終わった徹夜明けの頭で俺はみくにCDRを返した。 「もっとないの?」 という言葉とともに。 みくは嬉々として、今度は…

第一話 夏色

それは高2の夏休み。とあるよく晴れたくそ暑い日の出来事だった。 その日、みくはかわをつれ、嬉々として大きな鞄を我が家に持ってきた。 「やってみ?絶対お前ならハマる。」 そういって、俺が止める間もなく彼はドリームキャストを設置、電源を投入した。 …

過去の傷跡

げんしけんみてたら、昔の痛い時代を思い出した。 せっかくなので思いつくごとに流してみる。 実話を基にしたフィクション。まあ適当に。 登場人物 やぎ 俺 かわ 悪友。小説家志望。 卓球部 みく 悪友。外面は普通。 内面はオタク。俺の人生を狂わせた張本人…