第一話 夏色

それは高2の夏休み。とあるよく晴れたくそ暑い日の出来事だった。
その日、みくはかわをつれ、嬉々として大きな鞄を我が家に持ってきた。
「やってみ?絶対お前ならハマる。」
そういって、俺が止める間もなく彼はドリームキャストを設置、電源を投入した。
 
Kanon 夏に似合わぬ雪景色。 なんじゃらほいと思ってみていたら
うぐぅ
俺は絶句した。
「まあ、やればわかる」
そういって彼は、1枚のCDRを置いていったのだった。
悲しくもキモイ俺の1年半が、ここから始まる・・・