0時06分

私は死より、生を恐れる。
生きていれば死はどこにも存在しないし、
いざ死に直面すれば、その瞬間から死を恐れる必要はなくなる。
 
一方で生は、死が訪れるまで常に付きまとう。
その生の中で、私は笑い、泣き、喜び、怒り、悲しむ。
感情の渦の中で、延々と私は回り続ける。
そこにあるのは、瑣末で、怠惰で、深刻で、面倒な諸々。
 
死がくればすべて無に帰す、無意味だが支配的な事象
 
「いつ死んでもいいように」やりたいことをする。
一理あるが、俺はそうは思わない。
いつか、死んだら、もう後悔も欲望もない。
あるとして、死ぬ直前の「こんなことなら」であろう。
それならむしろ「いつまで生きてても大丈夫なように」やるべきことをする。
死んだら義務も権利もヘチマもないが、生きているうちは、それらに縛られる。
それがつまらないのならそれは仕方がない。
が、だからといってわざわざ生きて面倒に飛び込む必要はあるまい。
死なずにいる間、可能な限り面倒を避けるために、私は行動する。
 
そして私は今日も、"万一"明日生きていたときのために先の心配をする。