ネットワークの基礎(6) ポート番号

トランスポート層とポート番号

トランスポート層の役割

 トランスポート層は送信品質や信頼性向上が主な役割。
 ネットワーク層までで通信環境そのものは確立されているがそこにはまだ到達保証がない。ゆえに確実な通信を実現するためにトランスポート層が働く。
 またそういった信頼性向上以外にアプリケーション間通信の管理がこのトランスポート層に実装されている。通信を行う数多くのアプリの中から、それぞれのパケットごとにどのアプリのものかを仕分けするのもここの役目。

ポート番号

 トランスポート層においてアプリケーションを識別するのに用いられるのがポート番号。16ビットで表現され、送信元・送信先それぞれについて情報を持つ。

Well-knownポート

 一般に0-1023までの9ビットで表現される範囲を指す。
 最大0-65535まであるポートだが、典型的なアプリケーションはそのポート番号をこのWell−Knownの範囲で定めている。とはいえこれも固定ではなく、セキュリティ上の観点とか色々な事情で別の(WellKown以外の)ポートを使う場合もある。
 ex) HTTP 80 FTP 21他 POP3 110