WINSネットワークの構築

サーバー数

一般的な規模のネットワークならば、処理容量的には1台のWINSサーバーで事足りる。
 参考)ソフトウェア的には1台でおよそ1万台程度のクライアントを処理可能
だが安定性や対障害性、若しくはネットワークの構成次第では複数のWINSサーバーを構築するほうが適切な場合もある

レプリケーションパートナー

 複数のWINSサーバーを共存させる場合は、それぞれのサーバーが所有するデータベースに整合性がないと不具合が生じる。そのため互いに同期を取るためにこのレプリケーションパートナーを指定する。(レプリケーションとはデータベースのレプリカをネットワーク上に配置して負荷分散を行う手法のこと。この場合データベースの複製をおくサーバーがどれかを設定する)2台構成のネットワークでは片方をプッシュ、もう一方をプルとして指定する。この辺りの細かい内容がまだ自分もわかっていないが、およそデータベースを渡す側と受け取る側という認識で間違いないと思う。

サーバーあたりのクライアント接続数

 各WINSサーバーは(ハードウェア構成にも依るが)同時に数百の登録・解決処理を行える。サーバーの処理容量を超える要求が同時になされるような環境ではWINSサーバーの増設が必要となる。
 とはいえ、Microsoftの推奨環境がクライアント1万台につき1台のWINSサーバーとバックアップサーバーとしている事からすると、あまり深刻に考慮する必要はなさそう。

ネットワークパフォーマンスの予測

 どちらかというと管理者向けのトピックで下っ端の自分にはあまり関係ないけど一応。 あらかじめネットワークやサーバーにかかる負荷を予測して、実際に監視する事でより安定的なシステム運営ができるとか。
 WINSの場合具体的に考慮すべき問題は以下の通り

 ・普段利用されるNETBIOS名と登録による負荷
 ・クライアントの起動により行われる書き換えに伴う負荷
 ・ユーザーがネットワーク内で移動する場合の影響

 具体的にトラフィックを生じる動作としては
 ・名前の登録
 ・名前の更新
 ・名前の解放
 ・名前の解決
 がある。