アイスコーヒー(2)
前回、アイスコーヒーのコツはすぐ冷やすこと。
難しいのは抽出量と濃さの調整。
というのを載せましたが今回はアイスコーヒーのときに自分がするドリップ法について囲うと思います。
「サーバーに満たした氷の上にドリップする」自分の方式の場合、必然的にコーヒーは解けた氷で薄まります。
そこで、濃い目に入れるために以下のようなことをします。
①焙煎度の深い豆をやや細かく挽いて使う
②蒸らし時間を長めに取る。
③ゆっくりドリップする
④ホットより少ない湯量でドリップを止める。
①焙煎度の深い豆をやや細かく挽いて使う
まあ当たり前といえば当たり前なんですが豆をアイスコーヒー向けにします。
焙煎が深い豆は苦味が強く酸味が弱いので、すっきりとした苦さのアイスコーヒーができます。 また、挽き方を細かくすればその分濃いコーヒーが出ます。薄まる分濃く出すためには、普通より細かめに挽けばよいわけです。
②蒸らし時間を長めに取る
どこまで効果があるのか若干疑問ではありますが、気持ちの問題も含めて自分は行っています。
自分はホットの場合、ペーパードリップの蒸らしは30秒ぐらいしかしないですが、アイスのときは2分ぐらい蒸らしておきます。蒸らし時間を長く取ると、その分お湯が豆に馴染んでよく抽出されるようになります。良くない成分も出やすくなるという欠点はあるんですが、以前飲み比べたときに長いほうがよいと感じたので、それ以来こうしています。
③ゆっくりドリップする
ゆっくり、というのはお湯の注ぎ方のことですね。
想像すればわかるとおり、どんどん湯を足すのと何回かに分けて少しずつ湯を注ぐのでは、当然後者のほうが濃く出ます。
自分の場合はまずドリッパーを穴が小さいカリタ(小さい穴がひとつ開いているドリッパーです)にして、だいたい4,5回にわけてお湯を注ぎます。
(ちなみに最近、ホットはコーノ(円錐型で穴が大きい)をよく使います。その話はまた別の機会に)
④ホットより少ない湯量でドリップを止める
ドリップされるコーヒーは、後半になるにつれて薄くなる傾向があります。ホットでも、最後のほうはこの薄いコーヒーによって全体の濃度が薄められる状態になっています。
ですから前半の濃いコーヒーだけを抽出すれば、(氷で薄まっても)薄くなりすぎずに済むわけです。後半の薄い抽出液の代わりに氷が入る といったイメージでしょうか。
自分の場合は、サーバーの水位がメモリよりわずかに上(10分の1,2メモリぐらい)に来たあたりでドリップ完了としています。
これだと前回の式に当てはめれば
氷+解けた水+ドリップコーヒー=予定杯数より少し多い程度
となるわけで、氷をのぞけばだいたい丁度よい杯数になります。
また濃度も、気温や湯温により若干変動しますが、大体自分好みの濃さになります。
以上が自分の抽出スタイルですが、これ以外にも水出し、氷出しなど最初から冷たいまま抽出する方法もあります。
機会があれば個の夏に試してみたいと思います。