なぜエレベーターは遠くの階にいるのか

 たとえば入館したときは上層階に、退館するときは下層階にいる事が多い気がする。
 果たして気のせいなのか実際そうなのか、考えてみよう。
 とりあえず状況を整理
 ①自分のいる階と上下2フロアまでを近くと定義
 ②自分の行動パターンは一般的なもので、他の人と極端に違うなどと言うことはない。
 
 さて、この二つの前提からいくつかのヒントが見えてくる。
 まず、
 ①’8階以上の建物の場合、自分の近くのフロアより、遠くのフロアの方が多い。
  特に自分の場合、1Fと13Fの往復が基本故、11フロアは「遠く」と感じることになる。
 ②’自分が上に行きたいときはみんなも上に行きたがり、下へ行きたいときはみんなも下へ行きたがる
 自分の行動パターンが一般的なら、周囲も同様の行動をする可能性が高いのは当然だろう。そしてこれを発展させるとこうなる。
 ②”自分が上に行きたいとき、エレベーターは上層階を目指している場合が多い。下に行きたいときは下層階を目指している場合が多い。
 皆が同じ方向へ行きたがっているのだからこれも当然。
 さて、ここでさらに新たな前提を導入しよう
 ③エレベーターは別の要求があるまで、一つ前の目標階で停止する。
 たとえば6階に行く人を乗せたら次に呼ばれる(もしくは6階で人が乗る)までは6階にいると言うことです。多くのエレベーターはこういう仕様ですよね。
 そしてこれらの前提から徐々に答えが見てきます。

 ①’より 確率的に見て、エレベーターは遠くの階にいる可能性が高い
 どの階にいる可能性も同様なら、遠くのフロアのほうが数がおい分有利なわけです。

 ②”、③より、自分より前に誰かが乗っていれば遠くの階にいる可能性が高い
 上へのぼりたいとき、前の人が自分同様に上へのぼっているなら、エレベータは上の階に止まっています。また逆に自分が帰るとき、前の人が同様に帰るために1Fへ降りているなら、エレベーターはやはり1Fにいます。
 自分がの行動が一般的なら、前の人が同じ行動をしている可能性が高い。つまりエレベーターは自分のいる階より、目標階(遠くの階)にいる可能性の方が高いわけです。

 というわけで、エレベーターがなかなか来ないというのは別に気のせいでも何でもなく、れっきとした根拠があることが論証されました。
 
 ・・・くだらねぇ