KickStart向け設定方法

 

dhcp

dhcpの立ち上げは以下の内容を設定ファイル
 /etc/dhcpd.conf
に書き込むだけ。
以下設定ファイルの内容

ddns-update-style interim;
subnet 192.168.0.0 netmask 255.255.255.0{
option routers 192.168.0.1;
option subnet-mask 255.255.255.0;
option domain-name “example.jp”;
option time-offset 18000;
range 192.168.0.101 192.168.0.200;
max-lease-time 43200;
filename “pxelinux.0”;

 

pxe

厳密にはtftpとpxeをまとめて設定。
まずtftpを起動
#chkconfig tftp on
続いてpxeの設定ファイル/etc/pxelinux/defaltに以下の内容を記述
 

default linux
deley = 20
prompt 1
timeout = 150

label linux
kernel vmlinuz
append load initrd=initrd.img devfs=nomount

label ks
kernel vmlinuz
append ks=nfs:192.168.0.10:/tftpboot/ks.cfg ksdevice=eth0 load initrd=initrd.img devfs=nomount

 
なおここで、
ks=nfs:192.168.0.10:/tftpboot/ks.cfg ksdevice=eth0
とした部分がKickstartファイルを指定する設定箇所であるため、必要に応じて変更のこと。
 
また、default linuxとなっている部分はbootプロンプトで何も入力せずEnterを押すと
label linux
の設定項目が適用されるという意味。
 
今回の設定ファイルではlabel linuxが手動インストール、label ksがキックスタートなので、bootプロンプトで"ks"と入力してからEnterすればキックスタートが始まる設定。
 
つまり、いきなりEnterでキックスタートしたい場合はdefalt ksとすればOK
今回は安全性(間違えてlinux入れる悲劇を防ぐ)ことを考慮してこんな設定ファイルにしたが、この辺は各自好き好きで。
 

nfs

nfsは共有するディレクトリのパスだけ設定すればOK
/etc/exportsに

/tftpboot *(ro)

の一行を追加すれば完了。
確認は
#exportfs -v
というコマンドを実行して以下のような出力結果が出ればOK
 /tftpboot (ro,wdelay,root_squash)
 

ブートイメージのコピー

FedoraCoreのDisc1から
vmlinuz
initrd.img
の二つのファイルをコピー
さらに
/tftpboot/peelinux.0
が存在しない場合は
/usr/lib/syslinux/pxelinux.0
をコピーして作成。
他、適当なディレクトリ(nfsで見られる場所)に全インストールディスクのisoイメージを置けばOK。
 
あとはkickstartファイルを作って /tftpboot/ks.cfg とすれば完了。
クライアントをネットワークブートしてしばらくすると
boot:
ってプロンプトが出るから
ks と入力してEnter
これでキックスタートが始まります。
 
うまくいかない場合は、nfs経由のインストールが手動で出来るか確認してみよう。
出来たなら、インストール先の /root/anakonda-ks.cfgと作成したks.cfgを見比べてエラーを探してみる。
出来ないならそれまでの設定を疑ってみる。
あとは運と実力と経験と根気です。