容量の壁

ついでなので容量の壁について少し詳しく説明。
最近のHDDは160GBだの250GBだの凶悪な数値もふつうに買えてしまいますが、
ほんの2,3年前は80GBですら1万円しました。
ついでに言うと4,5年前は「120GBオーバーは規格上無理」とか言われてました。
もっとわかりやすく言えば、メーカーPCが10GB積んでたら「大容量」の時代です。
 
そんな時代に作られたパソコンたちは、今の"大容量"HDDを認識できない事があります。
120GBは規格上無理 とか言われてたんだから当たり前ですね。
 
で、ここからはちょっと専門的な話。
上の120GB以外にもHDDにはいくつかの認識容量制限があります。
それらを列挙すると
 

540MBの壁

98年春以前のマシンに生じる可能性がある。LBAに対応していないBIOSで発生します。
BIOSレベルの問題なので、BIOSをアップデートするかATAボードをつけましょう。
でもそんな古いマシンはそろそろオサラバする方が・・・
 

2GB,4GBの壁

 FAT16で扱える最大パーティションサイズが2GB。
 また一部BIOSも2または4GBで認識限界がくる
 FAT32を使いましょう。
 

8GBの壁

 出入力仕様 INT13に起因。
 136GBまで利用できる拡張INT13へのアップデートが望ましい。

64GBの壁

 古いFDISKの問題。最新版を利用すればOK
 

136GBの壁

 今回の問題。LBAを24bitから48bitに拡張するBigDriveにBIOSが対応していないと発生。
 i850,i845の世代でようやく正式対応が謳われた比較的最近の事なので、
 一昔前のマシンのほとんどがこの問題に直面する。

何が大変って、今回はBIOSレベルで対応出来ていないのでソフトウェアでごまかせない。
世の中にはスゴイ人が作ったソフトがたくさんありますが、そのどれもOSは動いていることが前提な訳で、BIOSですら認識不能&ブート不能な状況ではどうしようもない。

一応対策としてはBIOSのアップデート、ATAボードの増設などが挙げられる模様。
BIOSアップデートは怖いので、今回はATAボードの増設を試してみる予定。

つづく