飲み比べ -浅煎り試飲-

とりあえず浅煎りの3銘柄を飲んでみる。
抽出温度は80-83度の間。
豆はメジャースプーン一杯を中細挽きとして、ドリッパーはハリオV60を使用。

キリマンジャロ

これまで無いぐらいの浅煎りで飲んでみた。

豆挽き・抽出

浅煎りなのでちょっと固め。でもスムーズに挽けたところを見ると焙煎度は均一。挽いているときから甘い匂いが漂って幸せだった。
浅炒りでガスがあまり出ていないためか、蒸らしてもほとんど膨らまなかった。
抽出液の色は薄く、濃く出した紅茶みたいな感じだった。

風味

苦みがほとんど無く、ほんのりとした酸味がさっぱりとした後味を醸し出す。
匂いは甘くふわっとした感じ。いつもの焦がしたような香ばしさは無い。

感想

いつも飲むのは深煎り苦めがほとんどなので、新鮮ではあるが正直あまりコーヒーっぽくない味わい。何となく不思議な感じ。
苦さがほとんどないので、「コーヒーは苦さがダメ」って人に試してもらったらおもしろいかも。
 

ブラジル

こちらもキリマンジャロとほぼ同等ぐらいの焙煎度のはず。

豆挽き・抽出

キリマンジャロ同様、堅めではあるが普通に挽ける。
これも蒸らし段階であまり膨らなかった。
抽出液は普通のコーヒーとあまり変わらない色合い。

風味

味は酸味がほとんど無く、ごくわずかに苦みがある。ただ普段飲むものほど苦みにコク(ボディ?)が無く、後味にはほとんど残らない。
キリマンジャロより若干焙煎が進んでいたのか、それとも豆の特徴なのかイマイチはっきりしないが、挽いて淹れるまでずっと香ばしい匂いが漂った。

感想

キリマンジャロと比べるとずっと、「コーヒーらしい味わい」と言える。
帰省したとき地元の豆屋で飲んだブラジルもこんな感じだった気がする。
悪くないが、味がいつものコーヒーを弱くした感じなため今ひとつ物足りない。
 

マンデリン

個人的に今回のダークフォース

豆挽き・抽出

豆を挽く段階で何度か引っかかりを感じる。もしかしたら芯がまだ生焼けだったのかもしれない。
やはり蒸らしてもほとんど膨らまない。炒りが深くなると膨らみにくくなると言うが、浅くても膨らまないようで。
挽いた後の匂いは香ばしさと甘みがしていい感じだったのだが、蒸らして注するするウチにだんだん嫌な青臭さが漂った。
抽出液はブラジルとあまり変わらない感じ。

風味

味はキリマンジャロの酸味を弱くした感じ。ただそれに何か渋みのようなモノが混ざる。苦みと渋みってどう違うんじゃい!とか言われそうだが、ブラジルにある苦みとは明らかに違う、"不快な苦さ"があるのだ。
また、匂いにも甘い中に青臭さのようなモノが混じる。
正直あまりおいしくない。

感想

浅煎りと言うよりむしろ半生という印象。芯が生焼けだったという可能性も考えられるが、今後浅煎りマンデリンはやめた方がよさげ。
ちなみに匂いと渋みが気になって全部飲めませんでしたorz
 

マンデリン その2

あまりに結果がひどかったのでリベンジ。
焙煎の時に間違えてフルシティまで炒ってしまった豆を試してみる。
ちなみにだいたいいつも通りの焙煎度。

豆挽き・抽出

焙煎が深いので挽くのは楽。
また蒸らせばいつも通りに膨らむ。
抽出液もよくあるコーヒーの色。
やはり、焙煎度の違いが及ぼす影響は大きい模様。

風味

味は苦みがしっかりと感じられるいつものコーヒー。ただキレがよいので後味に苦みが強く残ることはない。心地よくほんのりとした苦さがある程度。
酸味はほとんど無く、純粋にクリアな苦さだけを感じる一杯に仕上がっている。
また焙煎が深いだけに、挽くときから淹れるときまでずっと、焦がしたような香ばしい匂いが漂う。

感想

一言で言ってしまえば、慣れ親しんだいつものコーヒー。
やはりマンデリンは深めに炒った方が良いようで。