丸福珈琲

昨夜ははてなが落ちていたのでmixiからの転載。

日帰りで東京へ行ってきた。
用が済んだあと、せっかくなので珈琲の名店も訪問することに。
当初目的にしていた北山珈琲は月曜定休という事実が発覚したため訪問中止。
http://ueno.cool.ne.jp/kitayamacoffee/

次善の策として、かねてより気になっていた丸福珈琲へ。
http://www.marufukucoffeeten.com/

ここは昭和9年創業の歴史ある喫茶店。
濃い珈琲の極みと言われる味が特徴で、皇室への献上もしたとか。


本店は大阪市ゆえ今回は支店を訪問。
ヨドバシAKIBAの4Fにある店舗。
やや場違いな立地ながら店内は落ち着いた雰囲気。
オーソドックスにブレンドを注文。
一杯450円。

この店のブレンドは角砂糖2コとクリームを入れるのが創業以来の定番とのこと。
しかしいきなりやってしまうと他と比べられないので、まずブラックで一口。
カップを顔に近づけただけで、良い香りが鼻腔をくすぐる。
味は心地よい苦味が印象的だった。
濃いめに落とされていて全体的にコクがあるものの、雑味や渋みは殆ど無く、旨味だけが落とされている感じ。
帰ってきてHPで目にした「濃い珈琲の極み」なるフレーズに成る程とおもった。

続いて砂糖とクリームを入れて楽しむ。
普段ブラック派な自分だけれど、郷にはいらば郷に従え。ここは作法にならうコトにする。
角砂糖ニコは甘くなりすぎるのではないかと心配したが、濃厚な苦味がうまく丸くなり、これまたたいへん美味しい。
久々に感動する一杯に会えた気がした。

弘前の万茶ンで飲んだときにも思ったけれど、歴史ある店の珈琲には深みというか、なにかココロに迫る物がある。
豆、焙煎、抽出、それぞれ何が違うのかはっきりとは分からないけれど、出てくる珈琲は、理屈抜きで美味しい。
やはり積み上げている物の差なんだろうか。

今自分が入れるコーヒーは、残念ながら単なるカフェインの自給自足の域を出ない。
けれどいつか、こんな深みが出せるようになったらいいなと思う。

まぁ当面の目標は、bisのブレンドのような、ふと飲みたくなるシャープな苦味の珈琲かな。