個人的、セキュコンの意義

うまくまとめられない気がするけど、今のうちに書いておきたい。
主にスタッフとスポンサーの方に伝えたいこと。
あと、俺個人の思いと決意。



まず、結論から言うと、我々のチームは最下位でした。
正直、手も足も出ませんでした。



でも、自信を持って言えるのは SECCON全国大会に出場できてよかったということです。


正直に言うと、最近の俺は現状に甘んじて、鍛錬を怠り始めた、ありがちな中だるみエンジニアでした。
会社ではそこそこなんとか仕事をこなせて、とりあえずスキルレベルも下の方ではない(と思っている)。
日常生活レベルでは、そこまで必死で勉強したりしなくても、なんとかなってしまう。
SECCONに出ていなかったら、きっとそれで向上心を失って、数年後に後悔していたパターンだったと思います。



でも今回、「俺、それなりにできる方じゃね?」という過信を粉々に打ち砕かれ、危機感を得られました。



これから行動しなかったら同じなんだけど、とりあえずきっかけを得られたことは、
俺の人生においてすごく大きな収穫だったんじゃないかという気がしています。



出来る人達(=上位チームの人達)にとってのSECCONの意義は正直わからない。
楽勝だったのか、勉強になったのか、あるいは俺に想像もつかないような意義を見出しているのか。



ただ、できなかったチームなりに感じたこととして、自信を持って断言できることがあります。



「昔燃えていたのに、いま現状に甘んじてくすぶっている、アラサーエンジニア。
 そういう連中を再び燃え上がらせるためには、SECCONはすごくいい。」


実際俺は社会人になってから一番燃えたし、悔しくてこれから取り戻そうと思った。
あと、後輩に同じような轍を踏ませないように、育て方教え方を考えなおすことにした。
今具体的にはうまくまとめられないけれど、必ずやる。



実はこれって、SECCONの意義、日本のICT技術力の向上って意味ではすごく意味あることな気がしました。



すごく失礼な言い方だけれど、今は飛ぶ鳥を落とす勢いで成長している上位チームの学生さんたち、
社会人になって、いろいろあってからも、今のモチベーションを維持できるのだろうか。
(もちろん、俺とはレベルが違うから、できるのかもしれない。でも、俺みたくくすぶってしまう奴もいると思う)



もし、そういう連中すべてを再び燃え上がらせたら、(あるいは、燃え上がらせ続けられたら)
今よりもっとすごい世界が拓けるんじゃないだろうか。
それなりの素地があって、その素地を活かして後輩をそれなりに指導して育成している、中堅なりかけエンジニア層。
ここがレベルアップしたら、育て方もレベルアップして、後輩もレベルアップする。
それってすごい世界だと思います。



・・・



もう一つ別の角度で話す。
今思い返すと、自分は学生時代も中途半端だった。
でもその理由の一つとして、トップレベルを見られなかったことがあると思う。
すごく言い訳の責任転嫁ですが、 私は、ぎりぎりセキュリティ・キャンプに参加できなかった世代です。
だからってアンテナ立てれば情報はいくらでも入ってくるし、実際そうやってのし上がった同世代もちゃんといると思う。
だからこれは言い訳でしか無いんだけれど、そういう、アンテナを立てきれなかった奴らに燃料を投下できたら、
きっと、投下しないよりもいい結果が生まれると思う。
何がきっかけで変わるかはわからない。なら、きっかけは多いほうがいい。
そのきっかけの一つは、「こいつらやべえ。でも追い付きたい」と思える目標を見せることだと思う。
SECCONに出るような連中にとっては、上位チームこそ、その目標になり得る。
でも、俺が学生時代の頃は、SECCONはなかった(あるいは、俺の耳に届かなかった)し、目標も見つけられなかった。
たらればでしか無いけど、昨日今日の経験を20歳でしていたら・・・という思いは(不毛だし無意味だけど)少なからずある。
将来性のあるエンジニアの卵達が、ちゃんと孵化するためのプロセス、目標を見つけられる、そんな環境づくりとしても、
SECCONは有意義だと思った。




1ミリもWriteUPになってないけれど、今じゃないと書けなそうな思いがあったので、
残しておくことにしました。




スポンサー、スタッフ、後援の皆さんにぜひとも伝えたい思いです。
長くなって、うまくまとまってない気がするので、最後に一番言いたいことだけ。


「SECCON すごくいいっす。 俺たちエンジニア一丸となって、来年と言わず、来世紀まで続くイベントにしましょう。」



まずはスタッフか、参加者か、参加者集める側か、どんな形かわからないけど、できることから協力します。
そして将来、攻殻機動隊みたく、電脳ハックが現実化する時代になったら、俺、喜んで課題人間(?)に志願します。
んで、俺に侵入できなくて凹んでる最下位チームに向かって、「いいぞ。その悔しさをバネに来年帰って来い」なんてエールを贈る老後を過ごしたいです。
すげー妄想ですけど、30近くにもなった男を、ここまで熱くしてくれた。
そんだけ、SECCONには力があったってことです。


最後になりましたが、 ここまですごい経験をくださった大会関係者の皆様。
ありがとうございました。


あと、直接も言いたいけど、きっと色々思うことあっただろうに、
笑顔で俺たち4人を送り出してくれた5人目のチームメイト。
ほんとありがとう。


明日朝起きて忘れてしまうこともありそうなので、以上 自分への覚書。