暗号② 共通鍵暗号

 共通鍵暗号は暗号化と復号に共通の鍵を用いる暗号化手法。互いの鍵が同一であるためシステムの負荷を軽減できる。(現実世界では暗号化と複号を同一の機器を用いてできるなどのメリットもある。)

鍵の配布

 一方で、鍵の配布には万全の注意が必要となる。鍵が漏洩すれば暗号化の意味が無いため、第三者に漏れない形で受信側に鍵を渡すことが重要。
 また、A,B,Cの3人で通信する場合は(状況にもよるが)A-B間B-C間C-A間で別々の鍵を使うのが望ましい。これはBに知られたくない情報をA-C間でやりとりしている場合などに効果を発揮する。(ex Bの悪口を二人で言い合うときなど)

鍵の管理

 原則的に秘密鍵は利用者本人が責任を負うべき。プライバシーや本人証明などの意味でも管理者に委任するのはあまり望ましくない。(メールの内容を管理者が読める。管理者が成りすましても気づきにくい。実際はそんな管理者がいる時点でアウトなんだが)
 しかしリテラシの低いユーザーに関しては鍵の紛失などが問題になるケースもある。そもそもそんなバカを放置するなという話もあるが、万一のことを考えると管理者が一括して保管する必要が出る場合もある。そういう場合は一人の管理者が全てを掌握するのではなく、複数の管理者が相互監視をするという風にシステムを構築するのが望ましい

実装技術

DES
AES

解説は用語集参照