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美味しいコーヒーの真実 観てきました

 
前にも書いた美味しいコーヒーの真実 を観てきました。
 
「EUでは珈琲1杯が25ブル。1キロの豆から80杯のコーヒーが取れる。
 つまり連中が1キロの豆から出す売り上げは25x80=2000ブルだ。
 ところで1キロの豆を農家はいくらで売る?」
「4ブルか、3ブルか・・・5ブルなんて見たことない。」
「収穫の時期が来ると業者が一方的に買い付け価格を伝えてくる

 『今年は1キロ0.75ブルだ』とかね。俺たちは売値を決めることさえ出来ない」
( ちなみに22日時点で1ドル[USD]=9.75ブル[ETB] )
 
この会話にはショックを受けましたが、全体としてはもう少し という出来でした。
確かに農家の窮乏は伝わってくるし、合間合間に挟まれる先進国でのコーヒーの人気ぶりを示すフィルム(スターバックスとか世界バリスタ協会とか)は息抜きになりつつ生産者とのギャップを際だたせる良い演出だったし、いろいろ考えさせられる部分もありました。
でもいかんせん、情報不足。
具体的な数字が上記の場面以外ほとんど出てきませんし、我々消費者が何をすればいいのかもほとんど示してくれなかった。
問題提起にはなっても、投げっぱなしな感が否めない出来でした。
またその問題提起も、この映画を好きこのんで観るような層ならある程度想像できそうなことばかり。
見せるべき層と実際に観る層に若干の乖離があったのではないかと感じました。
 
金出してまで観るような層は観なくても分かることが多く、(自分も含め)むしろ彼らにはこの映画を見せるより、その金でフェアトレードのコーヒーの一袋でも買ってもらう方がこの問題に対するより適切なアクションなのではないかと感じました。
 
Youtubeニコニコ動画あたりにアップして、コメントやニコニコ市場フェアトレードのコーヒーを買うようプロモートする方がより現実的かつ効果的なように感じてしまいます。
 
 
とまあ辛口に批判しましたが、全く観る価値がない映画ではないので一応弁明。
現地の状況とか具体例を交えて解説してくれる点は、普通に暮らしてたら得られない現実味を帯びた話になっていました。
 
今自分が飲んでいるコーヒーを作ってくれた農家の人たちは、今日買うトウモロコシにさえ悩んでいるかも知れない。
彼らは今、コーヒーから麻薬植物のチャットに生産物を切り替え始めている。
土地がやせているために、作物はコーヒーの木かチャットの二者択一。
「コーヒーだけで食っていけるなら、俺だってコーヒーだけを作りたい。でもそうはいかないから、仕方なく麻薬を作るんだ」
そんなコーヒー農家の息子は父の前で「跡は継がない」と宣言する。
「父さんが苦労しているのはコーヒーのせいだ。親父には悪いけれど、俺はコーヒー農家にだけはならない」
 
一杯飲みながら、こういった事実を思い出すことが出来るようになるという意味では、観る価値があったのかも知れないです。