すべてがFになる

寒い寒い台所で焙煎を行った。
天気予報によれば今日の最高気温は2度。
コンロから出る熱気で多少寒さが和らぐものの、冬の台所は辛い。

外は更に寒いので換気扇を回さずに焙煎をする。
6分30秒で1ハゼ。
前回同様に大きなハゼ音だが、二度目なのであまり驚きはしない。
2ハゼは10分。
前回は焙煎不足のえぐみが強かったため、今回は2ハゼ終了まで持って行ってみる。
ハゼ音が収まる頃、火を止める。
白煙があがり、部屋中に広がった。
豆は黒ずんだフレンチロースト。
煙で少しむせた。
ざるにあけ、ドアを開け外気で冷却。
うちわで扇ぐ必要もなく、あっという間にさめる豆。
冷却を終え、ドアを閉めた瞬間にアラームが鳴った。
ガス警報器「空気が汚れています。換気を行ってください。」
すぐにガスを調べたが、既に元栓も閉まっている。
第一つい2,3分前まで火を使っていたのだからそう早く充満するはずがない。
煙・・・か。換気扇を回した。
軽く咳き込むのだから確かに警報機の指摘は適切である。
ガスの成分以外に対しても反応する警報機の内部メカニズムを想像しながら、後片付けをした。